今回の話は、元カノの父親(草刈正雄さん)が家を訪ねてきて、なんと「屋台の権利を買い取りたい」と申し出てきたこと。
ホットドックを最初に食べさせてくれた店のマスターにも、収益を渡すということで、もちろんみな承知したのだが。
そこから、金田一(木村拓哉さん)が、「魔法瓶を作る会社を設立する」と決断。
もちろん、工場を1か月間借りるべく、元の職場(異母兄が現在社長)へ行き、「月500万で借りる」ことになった。
魔法瓶の製造工場を訪ね、どの魔法瓶を作るかという話になり、製造コストのかかるタイプ(ただし、熱湯を入れてから2日たっても冷めない)を選んだ。
作ったのはいいけれど、コストがかかった分、売値を高めに設定しないと利益が上がらないということで、あちこちの電気店を営業して回るが、どの店でも首を横に振るばかり。
その中1件だけ「スペースも空いているしおいてもいいよ」という店が、金田一が会社にいるころに営業に回っていた店だった。
ところが、現社長の右腕とされている専務が裏から手をまわし、急きょ「あと1日しか店には置けない」と言われてしまう。
ミラクル魔法瓶という会社は、魔法瓶製造から撤退し、社名も「ミラクルエレクトロニクス」と変更してしまった。
記者発表の日に、会場に来ていた記者の一人が、あと1日だけ製品を置いてくれるという店に、立ち寄ったところで今回の話は終わる。
異母兄弟とはいえ、同じ立場にたったらタイプの違う社長になっただろうなと思える、今回のドラマ。
異母兄の役が、藤木直人さん。異母弟が木村拓哉さんということで、二人はちょっと顔立ちが似てもいるので、いい感じかなと。
ただ、社長を継いだ(それも汚い手を使って)異母兄と専務の罠にはまり職を失った異母弟。
普通ならば、会社を去った時点でかかわりがなくなるのだが、ドラマでは何度も顔を合わせることになる。
ドラマでいえば半分のところだが、どうして自分が会社を追い出されて住むところも失ったのか、理由を知らないまま毎日を過ごしている主人公。
もちろん、ドラマの中では理由を直接聞いているシーンもあるのだが、あくまでも「会社の極秘情報を外部に漏らしたから」で押し通されてしまう。
社長を見ていると、以前木村拓哉さんが演じていた(ドラマ「月の恋人」)葉月廉介を思い出す。
社長でありながら、誰にも心を許していない。
当たり前のように社長を継げると信じていただけに、いまわの際の実の父親の言葉「お前は社長の器ではない。次期社長は金田一二三男に継がせる。お前の腹違いの弟だ」という言葉で、異母弟に嫉妬するあまり会社を追い出し、父親を恨むあまり魔法瓶事業から撤退したというところなんだろう。
二人がいつか和解し、協力し合うという展開にはならないのだろうか?
それでも、毎回目が離せない。多分来週もちゃんと見ると思う。