冬のサクラについて

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冬のサクラを観た。

こんかいは夫の航一(高島政伸)の策略により手術を決意して入院中の萌奈美(今井美樹)だけれども、自分の知らないところで、夫の航一と稲葉祐(草彅剛・SMAP)が「二度と会わない。連絡もとらない」という約束のもとに、手術をお願いしたので、萌奈美がいくら電話をかけても通じない。

ところが、祐(草彅剛)の弟で同じ病院で研修医として働いている肇(佐藤健)が、手術チームに入っている医師たちの話を小耳にはさんで、真実を知ってしまう。

「手術をしても記憶障害や意識障害が残る可能性がかなり高くて、院長も承知の上だ」ということを。

家に帰った肇(佐藤健)は、恋人安奈(加藤ローサ)と一緒に衝撃の事実を祐(草彅剛)に話してしまう。

と今回もかなりどろどろの複雑なストーリーですが、最後は本当のこと(手術をしても記憶を失ってしまうかもしれない)ということを伝えるために、兄弟(祐と肇)は危険を冒して病院へ侵入する。

事実を知ってしまった萌奈美は祐とともに病院を出ようとするところを夫航一に見つかってしまう。

萌奈美は「娘のことを忘れたくない。自分の命を削ることになっても忘れたくないから、手術は受けない」と夫航一に告げ病院からタクシーで走り去る。

ところが、「ママにお守りを作った」娘琴音(森迫永依)がタクシーから降りてきて、母がタクシーで去っていくところを目撃してしまう。

このドラマに出てくる夫航一は多分妻のことは愛しているんだけど、どうも自分だけのものにしておきたい、ほかの人のことなど考えてほしくないから、記憶を失うというリスクをしょってでも手術をしようとした。時分には愛人がいるのに、妻を自分の手元に置いておきたいから、記憶をなくしてしまってもかまわないと、そうすればずっと自分のものでいてくれる。

一方稲葉祐というひとは、「大事な人のことを忘れたくない」と言っている萌奈美の気持ちを大事にするあまり、弟に迷惑をかけたり、警備員につまみ出されたりと、なんか損な役回り。

萌奈美(今井美樹)というひとは、案外簡単に夫の言葉を信じてしまうのだけど、稲葉祐(草彅剛)のことも気になってしまうから、電話をかけてしまう。

夫は自分の思惑のために多少事実を捻じ曲げてでも、妻に手術を承諾させたわけだけど、まあ、冷静に考えてみれば、患者の立場として医者である夫を信じるか、妻の立場として夫を信じるかってことで、病気が発覚した途端に、急にやさしくなったりして「おかしい」と思うでしょ普通って、ちょっとツッコミを入れたくなる。

萌奈美を見ていると、今まであまりにも夫の言うとおりにしてきたので、ちょっとしたきっかけ(旅行先で記憶喪失になったこと)で、自分の今までを振り返り、自分の意思で稲葉祐(草彅剛)に会いに行ったり電話をかけたりするわけだけど、やっぱり「院長夫人」って感じ。

つまり夫に失望しているのなら、離婚を決意して、娘の親権を争うぐらいはしてほしいものだ。

まあ、今回はそういうドラマではないから、この先もちょっと展開が気になっているところ。

登場人物がとてもいい演技をしているので、結構ドラマに集中しています。

草彅剛という人は、こういう役柄が多いみたい。

普段の草薙君とおよそかけ離れている役ってもらったことあるのかな?

また来週も楽しみです。やっぱりあまり悲しい結末は嫌だな。