冬のサクラについて

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だんだん展開が怖くなってくる。

もなみ(今井美樹)の夫(高島政伸)が特に「コワイ」。

結局は手術をして助かっても、記憶がなくなるリスクはだれが手術しても高いままなんだろう。

だからこそ、次回の放送(予告編)では、たすく(草彅剛)が手術を止めようとする。

たすくがすごくいい人なのに対して、もなみはなんていうかやっぱり「医者の妻(院長の妻)」って感じで、人の言葉の裏側が読めていない。

夫は、もなみに手術を承知させたいがために、裏に手をまわして、たすくに「私の妻のことを君の記憶から抹消するなら、妻の手術をして助けてあげよう」と言っているのに、愛人の前では「手術してしまえば記憶なんかなくなっても構わない」と言っている。

もなみに対しては「私が手術すれば、記憶がなくなるリスクは低くなる」なんて言っている。

たすくはも並に助かってほしくて、自分の気持ちを抑えてまで、夫のところへ行って「助けてください」と言っている。

もなみという人は言ってみれば世間知らずな「奥様」なのだ。

夫を怖がっているわりには、平気でたすくを呼び出したりしている。

この夫の性格を分析してみると、独占欲が強いので、自分の妻が誰かのものになるのが許せない、自分の妻が自分の意思で何かを決めることも当然許せない。

だから手術をして記憶がなくなってしまっても、ずっと家にいて自分の思う通りに動く人形になってくれればと思っている。愛人とは今まで通りみたいな。

仮に妻に対して愛情を持っているとすれば、ちょっと歪んだ愛情なのだろう。

院長ともあろうものが、スキャンダルは嫌なんだろう。

内容的には「昼ドラ」な感じなんだけど、それでいてあの「冬のソナタ」みたいな部分もあって、脚本家はあの「冬ソナ」を相当意識しているのかもしれない。

あまり悲しい結末は嫌だなと思う。

※登場人物の名前をあえてひらがなで表示しました。