ジャッキーが家族の一員になって、来年で5年を迎える。
ジャッキーは1月生まれなので、先に5歳の誕生日を迎える。
ジャッキーが家に来たのは、生後2か月の3日前だった。
最初は、しつけと呼べるものはあまりしていなかったような気がする。
少しあまやかし気味だったかも?
散歩デビューを目前に控えた生後4カ月ぐらいのころ、ちょっぴり反抗気味だった。
サークルに入って、トイレシートを片づけようとすると、かなり威嚇してきた。
仕方がないので、サークルに入るときはジャッキーをサークルの外に出したくらい。
ジャッキーにしてみれば、お母さんワンコや兄弟ワンコと離れ離れになって、不安だったのだろう。
一方私のほうは、近所の犬と気が向いたときに仲良くしていればよかったお気楽な状態から、ワンコの飼い主になってしまった。
それでも、生後6カ月を迎えるころには、反抗期も徐々に収まって、散歩にも行けるようになった。
かみついた(本人は甘噛みのつもりだったらしいけど、かなり痛かった)こともあった。
手にはめるぬいぐるみを買ってきて、思う存分噛ませてやったこともあった。
手ぬぐいを結んだものをジャッキーにくわえさせて遊んだこともあった。
やっぱり大型犬だよね。
こういう荒っぽい遊びはかなり夢中になる。
もっとも、今でもそれは同じ。
ただし、私と夫はその遊びをするけれど、娘二人はさすがにできないようだ。
反抗期のころ、かなり真剣に悩んで、しょっちゅうペットショップに行っては、オーナーに相談に乗ってもらっていた。
それでも、冷静に考えて、ジャッキーにしてほしくないことを最小限に絞ってみた。
たとえば、むやみに噛んではいけないとか。
そして、優先順位をつけて、少しずつジャッキーに覚えてほしいことを、根気良く教えて行った。
散歩のときは、リードを引っ張らないとか、歩いている人や自転車に飛びつこうとしないとか。
家の中では、電話で話をしていると、よく吠えていた。
吠えても電話の内容はなんとか聞き取れたから、吠えることに対しては叱らないようにしていた。
今では、電話のときは特に長電話になりそうなときは、なぜかハウスに入っている。
寝る前は必ず吠えていたな。寝ぐざりだったのかな?
今の家に来るまでは、私とジャッキーは別々のところに寝ていた。
今は同じ部屋に寝ている。だから吠えない。
ジャッキーが吠えるのは、散歩の支度をしているときぐらい。
呼び鈴に吠えないのは不思議だけど、これは子犬のころからそうだった。
トイレのしつけは、ちょっと長引いたな。
トイレシートの上にすることはするんだけど、そのあとシートをビリビリにやぶいていた。
これも今ではシートを破くことはなくなったし、トイレの失敗もない。
散歩のときに、ウンチを片づけているときも、傍らでお座りして待てるようになった。
最初は、片付けていても、リードを引っ張って歩きだそうとするから、ウンチを拾って袋にしまうのが精いっぱいで、今みたいに、水をかけておくことはできなかった。
これは、ウンチを片づけているときに、犬を連れた人にあいさつされて、ジャッキーが珍しく座っていたけど、急に動いたので、私が転んでしまった。
半そででおまけにアスファルトの上だったから、肘はすりむけてしまった。
すかさず、「ウンチを片づけているときは、お座りしてまっているの!」と強い口調で言った。
そのあとから、ジャッキーはウンチを片づけているときは、お座りしているし、座りたくないとき(アスファルトが熱いときとか)は腰を下ろさずにじっと待っていられるようになった。
ウンチを片づけているときは、たとえほかの犬が通っても、車が通っても、じっと待ち続けている。
私が、「よし」というまで。
今では、家族が食事のときには、「ハウス」で待っているのだが、これはすぐに覚えたわけではない。
「ハウス」のコマンド自体は割と早く覚えたのだけど、クレートに変えてからすぐには入ることはできなかった。
「ハウス」イコール「サークルに入る」とインプットされていたこともある。
今の家には、「サークル」はなくて、「クレーと」しかないから、しばらく集中して教えたら、すんなり覚えてしまった。
ただ、扉はつけていないけれど。
家の中にいる限りは、扉は必要ではないし、扉を閉めなくても、食事中はハウスから出てくることはない。
犬というのは、狭くて四方を囲まれているほうが落ち着くみたいで、クレートもサークルと同じとジャッキーが納得したからだと思う。
犬のしつけの専門家からすれば、まだまだなのかもしれないが、今のジャッキーなら、日常生活の中で、困ることもないので、必要なら覚えさせるをモットーに暮らしていこうと思う。
散歩中のマーキングも、こちらの指示が出るまでは、しないようにできたらいいなと思う。
おもちゃで遊ぶ時も、遊ばないおもちゃは散らかさないようにするとか。
大きくて毛の色が黒いと、「怖い」という印象を受けるのは仕方がない。
けれども、吠えもしないし、飛びつこうとするわけでもない。
飼い主を振り切って逃げ回るわけでもない。
それでも、犬が「苦手」もしくは「嫌い」な人にとっては、「犬は犬」なのだ。
犬(もちろん人にも)には散歩が必要なわけで、外に出る以上は、必ず一人は「犬が苦手か、嫌いな人」に遭遇する。
まあ、じっと観察していれば、なんとなくわかるので、予測して迂回するようにしているけど。
相手が迂回してくれることもあるのだけどね。
散歩も毎日していると、コースや時間帯によっては、何事もなく終わることもある。
私としては、ジャッキーと散歩をしている時間帯を、楽しい時間にしたいので、できれば「犬が苦手か、嫌いだと思っている人」には、出会いたくない。
そういう人に限って、「引っ張るでしょう?」「大変でしょう?」「がぶっとかみつかれそうで怖い」なんて言うから。
わざわざ話しかけてこなくったっていいのにと思ってしまうの。
ジャッキーは、人見知りも犬見知りもしない。
犬好きな人には、しっぽを振るし、友達になってほしいと近づいてくる犬は拒まない。
飼い主の私よりも、ジャッキーのほうが結構愛想がいいのだ。
体が大きくなった今でも、犬好きな人からは「かわいい」と言われる。
私にとっては、私たち家族にとっては、ジャッキーは紛れもなく「かけがえのない存在」なのだ。
大切なのは、犬に何かを覚えさせるときに、「愛」があるかということ。
5年近くかけて、やっとジャッキーとの間に「絆」ができた。
これからも、「絆」を大切にしたいと思う。
できれば、「犬は苦手」という人にも、「ジャッキーなら平気」と思ってもらいたいくらい。
目指せるかな?