犬は鼻だけで呼吸しない生き物

犬は鼻で「くんくん」と匂いをかぐけれど、呼吸は口でしている。

暑い時期はこの口呼吸が、苦しそうに見えるのか「苦しいの?」と聞いてきた人がいた。

「犬は口で呼吸して、暑さを逃がしているんですよ」と説明したかったけど、やめておいた。

単なるおせっかいな発言にいちいち反応するのも、面倒くさいから。

しかも、飼い主を差し置いてジャッキーにわざわざ話しかけてくるんだものね。

よほど人の犬が気になるんだね。

黒い色の毛の犬のというのは、夏は本当に大変そうだ。

毛皮を着ているのは、他の色の犬も同じなんだけど、黒は特に熱を吸収してしまうから。

私はジャッキーに留守番をさせて、一人で出かけることもある。

そのときに、犬を散歩させている人に遭遇することがある。

その犬が息も絶え絶えに歩いていたとしても、飼い主が一緒なら、あえて声はかけない。

端から見ていると「苦しそう」でも、案外本人は平気なのかもしれないし。

犬が一匹だけで、息も絶え絶えで、ふらふらと歩いていれば、「気にする」けどね。

まあ、私はジャッキーと散歩に出られれば、それで満足なので、周りは気にしないことにするけど。

本当に困っているときに、声をかけてもらえるのなら、「ありがたい」と思えるのだけど、普通に散歩しているときに、「どうしたの?」みたいに聞かれると、「またおせっかいな!!」と思ってしまう。

何でこんな風に思えるのかというと、いつもジャッキーのそばにいて、様子がわかっているから。

それに本当に「やばい」状態だったら、いくらのんき者の私でも、病院へ連れて行くんで。

犬という生き物のことを、よく知りもしないで、無責任な発言はやめて欲しいです。

自分が見ず知らずの他人に向かって何かを言うときには、自分の思い込みだけで発言して、相手に「不快感」を与えないで欲しい。

ジャッキーは、散歩中でも本当に疲れて、一歩も歩けないときは、ごろんと横になる。

歩くのがゆっくりになってくるので、こっちも速度を緩めて様子を見る。

水をあげるときもある。

ごろんと横になったら、しばらく様子を見て、歩けそうだと思ったら、リードを引く。

日陰まで誘導することもあるし、ペットボトルの水をかけることもある。

他人よりも、私がジャッキーに注目すれば、ちゃんとわかるのだ。

相手が、獣医師なら別だけど。

散歩中に偶然、獣医師と出くわしたことはないんだけど。

ちなみに今は、ハウスの中に入って眠っている。