犬との暮らし

犬がいる暮らしというのは、いろいろあって面白い。

散歩中に話しかけてくる人も、それぞれ。

大きな犬でも平気でなでてくれる人もいれば、固まってしまう人もいる。

たいして犬好きでもないくせに、「大きい犬は大変でしょう」とおせっかいなことを言ってくる人もいる。

散歩の途中で犬がフンをして、犬を待たせて片づけをしている時、犬は暑さでくたびれたのか、ごろんと横寝をしていた。

フンの片づけをしているときに、犬がふらふら動くととてもやりずらいから、片付け中は「おすわり」を覚えてもらった。まあ、寝転がってもやりづらくはなかったけど、ある日「アラ寝転がっちゃって、疲れているのかな?」と言ってきた人がいた。

「フンを片付けていたんで、待たせていたんですけど」と言ってやった。

まあ、これまで外部の人からいろいろ言われたので、こっちも「ピリピリ」していたけど。

少し離れた場所から見ていれば、フンをしている所も確認できたはずだし、片付けている所も当然見えたはずだから、何にもなくて、犬が寝転がったわけではないのは、当然分かっているはずなのに、横でおとなしく待っていることには気づかずに、寝転がったという事実だけを取り上げるから、こっちも「イラッ」と来たのだ。

犬と散歩に出ると、本当にいろいろなことが分かる。

ついこの間までは畑だったところに、アパートが建っていたりとか、日用品を売っている店が、閉店していたりとか、つぼみだった花が咲いていたりとか。

どこかの家から脱走してきた犬に遭遇したりとか。

保育園の散歩に出くわしたりとか。

困惑したり、いらついたりすることもあるけれど、どれも犬と一緒に暮らしていなかったら、経験できないことだ。

まあ、いやなことは忘れることにして、明日もいろんな発見をしよう。