1年生

実の父親がなくなってすぐの年。

母子家庭が珍しい時代だ。

生活保護を受けていて、私の給食費の袋に1年分、ハンコが押されてあった。

担任も結構嫌なやつ。

母は、生活保護を断った。

そして、工場で働き始めた。

私は、学校が終わった後、祖父の家にいることになった。

そのころは、今と違って「学童保育」なんてものはなかったから。