ドラマ一千兆円の身代金を見た。
SMAPの香取慎吾さんが犯人役だった。
なかなかいいドラマだと思った。
もう少し、犯人側と被害者とのやり取りがあればよかった。
誘拐事件が起こるけれど、犯人と誘拐された子どもは実は「共犯者」。
つまり、子どもが自ら「自分を誘拐してほしい」と犯人に頼んだ。
犯人も、父親と兄家族(兄、嫁、甥、姪)を失い天涯孤独のみだった。
子どものほうも、母親が政治家の娘、父親が医者、祖父が政治家(元副総理)で、いつも孤独だった。
小学校の社会科の授業がきっかけで、いじめにあってしまう。
相談しようと思った母親は、自分を見てくれない。
祖父は「女の子なんて役に立たん」といっている。
寂しがっている二人がたまたま「誘拐犯と被害者」としてドラマが進んでいく。
捜査陣の中心となっている二人は、「身代金目的ではなく、別の目的があるのでは」と思い始める。
犯人は、全身をがんに侵されており余命宣告をされた身。
小さな胸を痛めている一人の少女を何とかしてやりたいと思ったようだ。
ドラマの終わりに近いところで「娘を私に返してください。帰ってきて」というくだりで、犯人は人質を「返そう」思う。
子どもは、両親人も祖父にも、学校にもいや気がさしていたから、犯人と一緒に逃げるつもりでいた。
最後は、犯人は、お金の受け渡し場所に現れ、自分の考えていることをみんなの前で訴えた後、自ら命を絶ってしまう。
最後は、悲しい結末に終わったけれど、エンディングのところがおもしろかった。