残された犬たちは、家に帰ろうとしたのではなくて、迎えが来るまで「生き延びて」いようと思ったのか?
越冬隊員たちにしてみれば「苦渋の選択」だったのだけど、帰国を待っている側からすると「なぜ犬を置いてきぼりにしたのか」「なぜ見殺しにしたんだ」みたいな非難を浴びている。
私がこのドラマを見ているのは、南極大陸の話(タロとジロが奇跡の生還をしたという)を少しだけ知っていて、今回ドラマ化されるということで、「いったいどんな事情で、犬たちを置いて帰ることになったのか?」という疑問を解決したかったから。
もちろん、出ているのが木村拓哉さんだということもあるのだけど。
南極大陸に残った犬たちの中で、実際のところはともかく生き抜くことをあきらめてしまった犬たちと、生き抜くことを心に決めて脱走した犬たちの様子が描かれていた。
タロとジロ、クマ、そしてリキ、本当はあと3頭いたのだけど、途中でがけから転落してしまった子と、吹雪の中に消えてしまった子を入れれば、脱走組は6頭いたことになる。
ほかの犬たちは首輪から抜けようとしていなかった。
実際に第1次越冬隊員として、しかも犬係りとして参加した人の体験をつづった実話をもとにしたドラマなので、けれども、最後に残ったのがタロとジロということに、ドラマのほうもなるのだろうなと思う。
このドラマを見ていると、どうしても悲しくなってしまうのだけど、それでもうちにも犬がいるので、「この子だけは何としても守らなければ」と思うこともある。
もちろん最終回までちゃんと見ようと思う。次回が楽しみだ。